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山田明広写真展「存在とその向こう側 Ⅳ かげに咲く花」

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存在とその向こう側 Ⅳ かげに咲く花
しゃしん:山田明広
し:長治和幸
おと:坂本甚六
日時:2013年8月22日(木)〜28日(水)12:00〜20:00 / 最終日は18:00まで
オープニングパーティ:8月22日(木)19:30〜
会場:albus
陰陽の無限の螺旋。それはごく僅かな濃度差から生じました。
まるで生きている様に見える無機質。死んでいるように見える人。
生とは何なのでしょうか。

陰は極まり陽を、陽は極まり陰を生じます。その無限の螺旋の中に我々はいます。陽を含む陰の集簇としてこの世に生じ、育ち、楽しみ、老い、そしてあらゆる陰の束縛を離れ霧散し陽として消えます。死の事象は陽明と少陰の帰来する厥陰の果ての到達のように見えますが、それは俯瞰して誤りです。常にあらゆる支点で保たれています。洗面台の水を勢いよく流した螺旋は、地球の螺旋に含まれ、それは太陽の螺旋と共振し、同じくそれは銀河に、宇宙に、更には日常をなす多元の格柱に作用を連ねます。マクロからミクロに至る様々な陰陽の螺旋は全ての角度、軸、逆転された時の中ですら同時に満ちるベクトルをもって廻旋走波し、調和の総和を維持します。
そもそもはごく僅かな濃度差のモーメント。オートマチックに生成されたそのグラデーションという連続性があらゆる幾多の始まりです。それは我々の宇宙の大変身近な日常的な発火であり昇華です。ビックバンよりも瞬時に解消されますが、その濃度差そのものが生なのです。例えばそれは相対的な「かげ」に密かに内包されているのではないでしょうか。それは日常の陰で初めての風を浴びた蛍のように静かに明滅しているものでしょう。なぜならば、陰陽は強大で無常です。異質なものは相互に畏れます。現代社会に浮遊する実存と思われる私が、それを写真という私的な窓から見える景としてお見せしてみたいと思います。
山田明広

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