「くすかき」をきっかけに地域とアートプロジェクトについてみんなで考えてみる90分。
はたして、アートプロジェクトは千年つづくのか!?
“くすかき”は、太宰府天満宮の樟の杜を舞台に2010年にスタートしたアートプロジェクトです。
太宰府天満宮の樟は、春になると新芽が古葉を押し出し、いっせいに葉が落ちはじめます。お宮の方々は千年ものあいだ、その葉を掻いて、新芽を見上げ、樟の木と向き合ってきました。そんな樟の落ち葉を掻くという日常を「おもしろい」と思ったアーティスト五十嵐が、かつて太宰府天満宮に存在した樹齢千年とも言われる樟の木を想い描いてみようという試みを始めたのです。それが「一年に一度、見えない1本の樟の木を共につくり出す」参加型アートプロジェクト”くすかき”です。
はたしてアートプロジェクトは千年続くのか?そもそもくすかきって?全国各地で行われているアートプロジェクトっていったいなんだろう?くすかきをきっかけに地域とアートプロジェクトについて、まちづくりの専門家といっしょにみんなで考えてみたいと思います。
出演/
アーティスト
五十嵐 靖晃 いがらし やすあき
1978年千葉県生まれ。2005年東京藝術大学大学院修了。
土地に住み、そこで出会う人達と共に、普段の生活の中に新たな視点と人の繋がりをつくるアートプロジェクトを各地で展開している。これまでのプロジェクトで、2005年にヨットで日本からミクロネシアまで約4000㎞の航海や、2012年に京都の舞鶴から新潟まで32の港に寄港し日本海沿岸をたどる約970㎞の航海などを経験。”海からの視座”を活動の根底とする。2006年には太宰府、2007-09年は横浜でダンボールの船をつくるワークショップを担当し、それぞれ約1万人以上の市民参加者と合計約200隻の船づくりを行う。自らのプロジェクトとして、樟の杜を舞台に千年続くアートプロジェクトを目指す福岡県太宰府天満宮でのプロジェクト「くすかき(2010~)」や、約 800世帯の集合住宅で住民たちと染めたシーツを各ベランダに干し新たな風景をつくり上げる「いろほし」(ヨコハマトリエンナーレ2011連携プログラム空の芸術祭)、漁師らと共に漁網を空に向かって編み上げ土地の風景をつかまえる「そらあみ」(瀬戸内国際芸術祭2013・六本木アートナイト2013)などを行う。
http://igayasu.com/
聞き手
田北 雅裕 たきた まさひろ
九州大学大学院 人間環境学研究院 講師
まちづくりプランナー
1975年 熊本市生まれ。2000年、学生の傍らデザイン活動triviaを開始。「オモイデアンケート」を皮切りに、「まちづくり」という切り口から様々なプロジェクトに携わる。04年に熊本県杖立温泉街に移住。まちづくり機関「杖立ラボ」を設立し、住民の立場からまちづくりに取り組む。08年「南阿蘇えほんのくに」事務局長(~09年2月)を兼任。09年4月より九州大学 専任講師 。現在は、教育学部と大学院 統合新領域学府ユーザー感性学専攻で教育・研究に取り組む一方で、albusディレクター、福岡テンジン大学顧問、川崎町観光協会顧問、福岡市里親委託等推進委員会委員、AAF(アサヒ・アート・フェスティバル)2013選考委員、NPO法人子どもの村福岡広報アドバイザーなどを務める。
著書(共著)に「クリエイティブ・コミュニティ・デザイン / フィルムアート社」。
http://trivia.gr.jp/
日時/2013年7月20日(土)19:00~21:00
定員/先着順40名(内 立見10名)
参加費/1000円 ※予約受付時のみの「手ぬぐい付2000円」チケットもあります〕
アフターパーティも開催します!
場所/アルバス付近
参加費/1500円(要予約)
※ 2時間程度を予定しています。パーティのみの参加の方もOKです。
くすかきのはなしーその1
2013.07.20
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