田北さん(albusディレクター)が、9/29 西日本新聞朝刊 文化面「土曜エッセー」に寄稿している。映画「隣る人」に見る当たり前の暮らしについて。
この記事を読みながら、当たり前について考える。
生後間もなく母親の愛情受けることなく施設に入る子ども、シンナー漬けで知らないうちに妊娠、出産、子育て中も虐待をくり返す親の元で育ち施設に来る子ども...決して当たり前とは言えない暮らしを経験し、この「隣る人」がいる、光の子どもの家にやってくる。「当たり前の暮らし」を共に経験するために。
子どもにとって、「当たり前の暮らし」とは何だろうか。
特に、0歳から6歳にかけては人格を形成する上で、大事な発達をくり返す。この時期に、いかに子ども主体で子どもに関わるか、親が子どもの生きる力を信頼し丁寧に見守っていくかによって、その後の子どもの生き方は大きく変わっていくと言われている。
子どものこの時期の「当たり前の暮らし」とは、子どもが安心して自分が思う方向へ進んで行けること。そしてそれを見守ってくれる親、大人、社会の存在。そういう環境づくりが必要なんだと想像できる。
誰かの「当たり前の暮らし」には必ず、自分がかかわっている。自分のはたらきそのものが、誰かの暮らしに影響しているということを常に考えて行動しなければならないと、改めて考えさせられた。
追伸:映画「隣る人」は中州大洋にて、今日から10/12まで上映中です。