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死を覚悟して撮る

「主人の遺影の写真を撮ってください」と一週間前に店頭で依頼を受けた。
もうすぐ命がなくなることを宣告されている主人と一緒に遺影の写真が撮りたい。
と奥様が話しに来られた。
今日がその日だった。
とにかく無心になるように努めた。
今日のこの時間が、お二人にとって心地よい時間になるようにと願いながら。
そして、ここに自分がいて、目の前に二人が並んでいる。
ただそれだけのことが、奇跡でもあり大切な時間であるということを確信した。
一枚ずつ、アルバムをめくるように撮影した。
その一枚一枚が、人生の長い時間を振り返っていく行為のように思えた。
お会いして間もないのに、シャッターを切る度にその方の過去を知っていくようで、長く知り合いだったような錯覚を覚えた。
「いい時間を過ごせました」
撮影後にかけてもらった言葉で魔法が解けたように、また今という時間が舞い戻って来る。
死を覚悟して撮る写真。
残されていく奥さんのために、そして自分のために。
お二人にお会いできたことを心から感謝したい。

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君のポケット

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クックルーステップさんが出版する『君のポケット』で撮影をさせていただきました。
出版日は6月18日。
誰でもポケットを持っていて、その中に何が入っているかはその人しかわからない。
そんな秘密のポケットの中から少しだけおすそ分けできる何かがあればいいな。
ポケットから出てくるあなたの優しさが隣の人へ、またその隣の人へ。
私のポケットの中身と子どもたちのポケット中身、どんなものが交換できるかなと思いながら携わったこの仕事。
チャレンジドキッズと、その家族に会いに、お家の中まで伺って朝食にお邪魔したり、遊んだり。一緒に散歩したり、学校帰りの寄り道に誘ってもらったり。
チャレンジドキッズは障がいのある子どもたちのことを言い、障がいとは、「ある挑戦という使命や課題、あるいはチャンス」のこと、と考えます。言葉の捉え方はさまざまですが、チャレンジドキッズに会うと理解できます。まずは言葉を超えて出会うこと。
この本は、いろんな出会いやそれぞれの可能性を、まだ知らない誰かや何かに結びつけてくれる、そんな本だと思います。ぜひ手に取ってください。

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気ままに

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福岡乙女カメラ部さんが紹介してくれて、テレビに出ることに。
慣れてないテレビの収録に輪をかけて、更に何度やっても慣れない「写真を教える」という仕事。
今回の任務は、山田優子さんと一緒に動物園に行って、写真コンテスト用の「動物のうまい撮り方を教える」らしい。本当に私で良かったのか...。
早速撮り始めた矢先、動物園で働く写真に詳しいおじさんにカメラを指摘される。「動物を撮るにはそのカメラじゃ無理だよ」と。優子さんが持ってたのは、ズームがきかない広角レンズの(広い視野が撮れる)コンパクトデジカメ。「私にしか見せない動物の素顔」が撮りたかった優子さんにとっては、なかなか難しいカメラだったのかも。
やはり私は写真の撮り方を「教える」ことはできず、「その場を楽しむためにカメラを面白く利用する方法」「動物たちを良く見て動きを捉えるためのカメラの利用法」「動物園ってなんだろう、動物たちってどんな生き物なんだろう」「動物園も、撮影者も写真コンテストで伝えたいことはどんなことかな」など、「教える」という行為からどんどん瞑想してしまい、一人別世界へ。(もちろん声には出してないけど)
朝が早かったこともあり、頭が回らず面白いことも言えずに収録を終えてしまった。あ〜あ、関西人がなんてこった。
そういえば動物園に久しぶりに行って気になったことがあった。ぞうの身体が青かったこと。太い檻の青いペンキに身体をこするため、ペンキがうつってしまっているとポスターに書いてあった。ちょっと理不尽に感じたのは私だけだろうか。ぞうは好んでいるのか、その身体の青を。

気ままにLB
6/12(土)午前10時30分から放送

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かけっこ

最近の日課になってる、アイマンくんとのかけっこ。
お昼すぎに幼稚園から帰ってくる近所に住むアイマンくんは、良く寄り道してくれる常連さん。
目が合うと、すかさず幼稚園での出来事や、マイブームのおもちゃのこと、お友達のことなど ひと通りのお話が終わった後は、「よーいドン!」でかけっこが始まる。
私も負けずにアイマンくんのお家まで50mを一目散に走る走る。
子どもだからといって油断できない。
どちらが勝ったか曖昧なまま、絶対後ろを向かずクールに家まで走り去るアイマンくん。
後ろ向きのままのバイバイは、「また明日も勝負してやるぜ!」の決めポーズ。
明日は、スニーカー履いてこなきゃ。

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