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至福の時間ってこういうことなのかな。

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海の中道で撮影したコスモス。花の表情は見えないけど、その美しさを想像できる写真。「至福の時間」上田カメラマンか吉田リポーター撮影。
「至福の時間」という番組のディレクターさんが、撮影の楽しさとアルバムづくりについて放送したいと打ち合わせに来てくださってから1週間。あっという間に、今日が2回目の収録日。(1回目は海の中道へコスモスを撮影に。)
写真の楽しさや、アルバムを作ること、残すことの大切さについて、アルバスでずっと伝えていきたいことなので、それをテレビで伝えてもらえるというのは願ってもないこと。大切な時間をいただいたなぁと改めて思う一方で、緊張のあまり何もしゃべれず(いつものこと)。
というより、リポーターの吉川さんも、ディレクターの横田さんや大江さんも、カメラマンの上田さんや音響の甲斐さんも一生懸命 番組を作っておられて、それを見てその姿に感動して心いっぱいになっていたのも原因の一つ。
一つひとつのことを伝えていくために、沢山の人が関わり、多くの時間を必要とします。それだけの力が必要なので、本当に大切なことを厳選して伝えなきゃ、と思うとより力が入りますね。
初めて出会って仕事を共にした「至福の時間」のみなさんと、これからもずっと友だちでいられるようにアルバムを通じてつながれたとしたら、私のアルバムづくりは成功だったかな。言葉では伝えられなかったけど、アルバムづくりで一番大切なのは、アルバムを見ながら話せる人がいること、そしてその時間があること。思い出せる至福(しあわせ)の時間をたくさん持っているということ。大人になっても子どもごころを忘れていないこと。写真に残したくなる笑顔をたくさん持ってること。一緒にいたいと思える人がいること。上げていくときりがないけど、アルバムづくりで一番大切なことっていっぱいあるんですよね。
「至福の時間」 毎週日曜日 お昼 11時54分〜12時25分放送<TVQ九州放送>
アルバスは、10月17日と24日の日曜日に出るそうです。
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仕事で依頼を受けているのに、案の定この表情のアルバス酒井。楽しい仕事だったのは見ての通り。いい思い出です。(大好きな写真)吉川リポーター撮影、さすが見てますね。

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「至福の時間」撮影クルーのみなさん。チームワークが素敵でした。酒井撮影

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記念日のアルバス

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アルバスは4月30日が誕生日。少し前になるけど、一周年の記念にスタッフ3人でスタジオ撮影をしたのでお披露目です。実は、(この撮影から)まだ2ヶ月しか経ってないのに記念日に写真を撮ったことをすっかり忘れてました。毎日同じ場所にいるとそんなもんです。それが、パソコンのデータ整理をしてたら突然発見。うれしくなって何度も眺めました。もちろんプリントしてアルバムへ。
毎日何かが少しずつ変わっていきます。
お店も、自分の人生も。
いつもの三人だったのがいつのまにか誰かが卒業して、別の三人になっていたり、
一人暮らしだったのが、二人暮らしになって、家族ができたり。
そんな毎日をふと振り返り、あらためて大切に思える時間をつくってほしいと思います。
そこにアルバムがあれば、あなたの見方になってくれますよ。
きっとね。

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死を覚悟して撮る

「主人の遺影の写真を撮ってください」と一週間前に店頭で依頼を受けた。
もうすぐ命がなくなることを宣告されている主人と一緒に遺影の写真が撮りたい。
と奥様が話しに来られた。
今日がその日だった。
とにかく無心になるように努めた。
今日のこの時間が、お二人にとって心地よい時間になるようにと願いながら。
そして、ここに自分がいて、目の前に二人が並んでいる。
ただそれだけのことが、奇跡でもあり大切な時間であるということを確信した。
一枚ずつ、アルバムをめくるように撮影した。
その一枚一枚が、人生の長い時間を振り返っていく行為のように思えた。
お会いして間もないのに、シャッターを切る度にその方の過去を知っていくようで、長く知り合いだったような錯覚を覚えた。
「いい時間を過ごせました」
撮影後にかけてもらった言葉で魔法が解けたように、また今という時間が舞い戻って来る。
死を覚悟して撮る写真。
残されていく奥さんのために、そして自分のために。
お二人にお会いできたことを心から感謝したい。

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気ままに

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福岡乙女カメラ部さんが紹介してくれて、テレビに出ることに。
慣れてないテレビの収録に輪をかけて、更に何度やっても慣れない「写真を教える」という仕事。
今回の任務は、山田優子さんと一緒に動物園に行って、写真コンテスト用の「動物のうまい撮り方を教える」らしい。本当に私で良かったのか...。
早速撮り始めた矢先、動物園で働く写真に詳しいおじさんにカメラを指摘される。「動物を撮るにはそのカメラじゃ無理だよ」と。優子さんが持ってたのは、ズームがきかない広角レンズの(広い視野が撮れる)コンパクトデジカメ。「私にしか見せない動物の素顔」が撮りたかった優子さんにとっては、なかなか難しいカメラだったのかも。
やはり私は写真の撮り方を「教える」ことはできず、「その場を楽しむためにカメラを面白く利用する方法」「動物たちを良く見て動きを捉えるためのカメラの利用法」「動物園ってなんだろう、動物たちってどんな生き物なんだろう」「動物園も、撮影者も写真コンテストで伝えたいことはどんなことかな」など、「教える」という行為からどんどん瞑想してしまい、一人別世界へ。(もちろん声には出してないけど)
朝が早かったこともあり、頭が回らず面白いことも言えずに収録を終えてしまった。あ〜あ、関西人がなんてこった。
そういえば動物園に久しぶりに行って気になったことがあった。ぞうの身体が青かったこと。太い檻の青いペンキに身体をこするため、ペンキがうつってしまっているとポスターに書いてあった。ちょっと理不尽に感じたのは私だけだろうか。ぞうは好んでいるのか、その身体の青を。

気ままにLB
6/12(土)午前10時30分から放送

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『アルバス・トレネができるまで』 第一話

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4/30で1歳の誕生日を迎えたアルバスとトレネ。写真から思い出す記憶を辿りながら、アルバスとトレネができるまでをお話しします。
写真は、アルバスの隣にある飲食店「トレネ」のオーナー橋口さんの息子、いつる。彼の成長がアルバス・トレネの成長と重なる。工事前の物件を清めているところ。
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最初はお互いに一緒にすることはあまり考えてなかった。一緒にしたらどうなるだろう、と考えたことはあった。いい物件が見つかったら、という話しをしながらお互いに会う回数が増え、思いを共有し、半分寝ながら夢を語ることが日に日に増えていった。何度も話すうちに「一緒にやろう」という言葉を口にしたか、しなかったかわからないような感じで「一緒にする」ことを心に決め、責任を感じながら同時にわくわくもしていた。
まだ一年前のこと、いろんな思い出が蘇る。
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写真は1階のアルバスの様子。メジャーを使って何度計っても、スケール感がわからない。ここで証明写真が撮れるだろうか、物販はどれくらいの規模なのか、機械は壊れずに搬入できるだろうか、電気は大丈夫か...心配ごとは山ほどあったが、なんとかなるだろう、とあまり考え込むこともなかった。O型の特権である。今も少しずつお店は変わっている。街も。私たちがここでできることは無限にある。
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2階へ上がるといつるが言葉を止めて、一点を見つめて動こうとしなかった。ここは居心地が良いギャラリーにして、子どもたちが集まれる居場所を作りたいと思った。今はこの場所で家族写真の撮影もしている。写真を撮ると笑顔がうまれる場所。撮る方が心地よくないと、撮られる方も緊張する。いつもいいコミュニケーションがうまれる場であってほしい。
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話しは少し飛ぶが、オープンして半年程経った頃、ここに住んでいたというご家族が東京からやってきた。来られたときは何も言わずそっとトレネで昼食を取られ、そして写真を焼き、帰り際にこっそり挨拶してくださった。思い出があったお家を全く違うカタチにしてしまったことに対してもしかしたらショックがおありかもしれないと思いつつ、「いかがでしたでしょうか」と至らぬ質問をしてしまった私。「階段やトイレ、家の思い出を残したまま、新しく蘇らせてもらってうれしいです。飲食店と写真屋、いいコラボレーションですね」とおっしゃってくれたこと、今でも度々思い出す。「長く続けてください」そう言われて帰られたような気がする。とても深くて、あたたかい言葉だった。
この続きは第二話で。

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スタッフ山下さんの事情 no.1ーアルバス帖のロゴ(レア)

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スタッフの山下さんが、張り切って提案してくれたアルバス帖のロゴ。アルバス帖とは、ほぼ毎月?200部程度限定で発行しているアルバスのフリーペーパー。20代前半の感性を放ってもらおうと、編集はほとんどなく、山下さん独自のアイデアと自由な感覚で夜な夜な制作しているフリーペーパーのことだ。
彼女が書く文章や絵は、誰にも真似できないような不思議な魅力?がある。よく言えば繊細。言葉を選ばずに言うと、なんだかもやもやする感じ。文章も、目的も宛もない旅に出たような、腑に落ちないでふわふわと天に向かっているような感じ。だけど、ぐいっと引き込まれたりすることもある。
山下さんは、オープニングからのスタッフ。電話越しに、「私、カメラのキタムラで働いているんですけど、アルバスでも働きたいんです。」と話してくれたのが初めての会話。「お給料、まだ出ないけど」という返事に、「あ、そうですか」と電話をすぐにでも切ってしまいそうな感じ。「(お給料ないけど)それでもよければ」と切りかえすと、「あ、ぜひ。」と。
そんなこんなで、もう一年。(現在、お給料は出ています。そして早良区のキタムラさんでも働いています。)キタムラの店長さんにも大切にしてもらい、アルバスもキタムラさんに何度か助けていただいたことも。山下がつなげてくれたおかげです。そしていつも彼女にはとんでもないエピソードがつきまとうのですが、それはまた後日。
ところで山下さんが作ったこのロゴ。紙に「albus帖」と縫って作ったそうだ。一瞬「すごい!」と感激しつつ、コピーにかけたらその質感は無に近い状態に。彼女の苦労をいつか伝えたいと思い、ブログに書く事に。が、同時に彼女の不思議な一面もあらわに。
今後、『スタッフ山下さんの事情』は重ね重ねお送りいたします。そして『仮)先輩スタッフカワウチさんの現在』もお楽しみに。

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気になる一枚

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今回のアーティストは、前園興さん
いつももうそろそろかな?と思った頃にフィルム片手に会いに来てくれる前園さん。
家族に寄り添いながら、とてもいい距離で撮影されているそのフィルムは、1本の中にいらない写真はほとんどない。泣いているときも、笑っているときも、怒っているときも子どもの成長をしっかり見つめていて、本当に必要なときだけ手を差し伸べる。前園さんの写真から、子育ての方法を学んでいるような気がしています。
<アルバスの勝手に写真批評>
この写真を見ると、自分の母親と父親に「ありがとう」を伝えたくなります。母親のぬくもりを思い出し、その横に父が知らんぷりしながら家族をそっと見守っている姿があったなぁと。
そんな母と父の関係を表しながら、泣きながら何かに納得している子どもの表情が、見ている者に安心を与えてくれます。
アルバスでは、お客さんがプリントしてくださった写真の中から、気になる1枚を選んで勝手に批評しています。内容はこちら

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プリントバトン開始!

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福岡のデザイン会社 f_d(エフディ)さんとalbusが企画している「プリントバトン」が始まりました。
内容は...バトンが回って来た時のお楽しみに、と言いたいところですが、一目瞭然ですね。笑
バトンは一人一度きりしか使用できませんが、フィルムの現像プリントが3本まで50%オフになるという企画。使用したら家族や友人に渡していただき、そのバトンは、カードかお店が無くなるまで続いていきます。バトンカードは全部で13枚。同じNo.でなければ、一度使用した事がある方も使えます。
どのバトンがどんな人たちとつながっていくのか...愉しみですね。
バトンのつながりは、ここで紹介したいと思います。

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年に一度の遊び方

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特別支援学校に撮影に行った。撮影に伺うのはこれで2回目、1年ぶり。
知る人ぞ知る「ソネス座」。活動を続けてこられて7、8年くらい?になるようなことを聞いた。
大人たちの遊び。
毎年11月がくるとそわそわするソネス座の大人たち。仕事も家も時間の使い方もみんな違う大人たちが集まって、このときばかりは自分とこれから出会う子どもたちのために覚悟を決める。
脚本も、演出も、音楽も、そして影絵のセットまでも、全て自分たちで準備をするというから驚き。「子どもたちのためにやっている」という意識はなく、むしろ「子どもたちに楽しんでもらうことが自分たちの遊び」というようなスタンス。準備も片付けも進んで取り組まれ、終わった後は子どもたちと一緒にランチ。影絵で出て来た人参は宇宙船になり、かぐや星へ飛び立ち、最後には本日の給食、シチューの中へ。
この日の給食はどんな味だっただろうか。
最高の遊びの中に、最高の味が生まれているような気がする。
※ソネス座とは、誰でも参加できる影絵のグループ。年に一度だけ、特別支援学校でお披露目をするが、そのスケールの大きさとユニークな表現は、一瞬で子どもたちを虜にしてしまう。

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ミント

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いつの間にかalbusとtreneに住んでいた猫。
そしていつの間にか付いていた名前、ミント。
人懐っこく、毛並みもきれいで、人と目が合うといっつも泣いていたミント。
飲食店だからどうしても中に入れてあげることができなくて、いつも外で美味しい匂いばかり嗅いでじっと我慢していたミント。
一ヶ月目のある日、ミントが誰かの家族になった。
ミントに会えなくなって、いろんな人がミントのことを気にして行き先を尋ねてくれる。お店に来られた事がない方も、学校帰りの子どもたちも、みんなミントを心配してくれていた。
一ヶ月もいてくれたのに、1枚もミントと一緒に写真撮らなかったな。
唯一「里親募集」のチラシを作るために撮っていたミントの写真を見ると、会えなくなって初めて気づく「寂しい」という気持ち。
元気かなぁ。
ミントのために子どもたちが買ってくれたちくわ、もうすぐ賞味期限が切れちゃうよ。

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街の活版印刷所

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寺尾印刷の寺尾さんに会いに行った。
仕事場を抜け出して、街へ出るのもひさしぶり。
そして寺尾さんとのひさしぶりの再会。
ほんとうにうれしかった。
寺尾さん、いつものように笑顔。
ちょうどalbusのショップカードを印刷中。
スタッフには内緒で、彼女たちの名刺も依頼。
大切な出会いを結ぶための『はじめまして』のかたち。
いろんな思いをのせて、きっといつかあなたに手渡します。
寺尾さんが、帰りにぎゅっと手をにぎって『離したくないね』と言ってくれました。
小さい頃おじいちゃんに手をにぎってもらったことを思い出してやわらかな気持ち。
寺尾さん、ありがとう。
ずっとこれからも離さないでいるからね。

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東京に行ってきました。

久しぶりの東京。新しいものが生み出されているな、と思いつつ、センスがあるのかないのかわからないような街の様子にがっかりしたり、びっくりしたり。
今回の目的は、ポパイカメラさんへ研修に伺うこと。お客さんからも「良いお店だよ」と聞いていたのですが、驚いたのは想像以上に写真を愛していること。スタッフさんが写真に対してとても勉強熱心なんです。お客さんからの質問に答えられないことはない、というくらい徹底して研究しています。写真は季節によって焼き方を変化させたり、フィルムによって焼き方の違いをわかりやすく表記してあったり、とにかく写真好きにはたまらないお店です。福岡のお客さんにも同じように写真を楽しんでもらいたい。albusも質の高い写真を提供できるようなサービスを行いたいと考えています。
良いお店とは何か。
オープンしてから考えることが山のように積み重なっていきます。

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