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アルバムキット

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スタッフの山下が、突然写真集を持って来てくれた。とにかく見てください、と。
『NEW LIFE』
以前、「浅田家」という写真集を出して日本の写真界でのアカデミー賞と言われている木村伊兵衛賞を取られた浅田政志さんの写真集。丁寧に計算されて作られているが、それを感じさせない作り込んだ作品。一度見たことがあるような、ないような。そんなことを考えながら見て行くと、彼の思惑に完全に乗せられてしまう。
このアルバムのような写真集を手に彼女(山下)は、「私、こんなのが作りたいんです」「こういうのをお客さんに伝えたい」と私に熱心に話した。
そんな山下が、とにかくみんなにアルバムを作ってほしいと用意したのがこの「アルバムキット」。どんなシーンで使えば良いのかわからいような小さなシールや、写真に優しい両面テープなど、アルバムを作ることを考えると、さすが細かいところに手が届く!と思えるような貴重な役割を担うものに生まれ変わります。
アルバム研究家?の山下がセレクトした、「アルバムキット」(ネーミングは普通)をぜひご覧ください。(今月末まで置いています)

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まだ出てます。

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毎週火曜日、午前11時20分からLOVE FMに出させてもらっています。始まってからもう2ヶ月。「人生を謳歌したり、夢に向かって邁進している...」という前置きがついている『ナチュラルウーマン』というコーナーですが、この前置きが読まれる度、毎回身が縮まる思いでマイクの前へ。
初めはいろんな写真や資料を持って行って、「これが、あれが」と見えないものを必死に説明しようとしていたのですが、今は、ようやく気張っていた角が取れたような...。(ほんとかな!?)
写真についての悩み相談も受け付けているそうなので、ぜひコーナーまでお問い合わせください。
(私が、答えられる内容でお願いします。笑)
パーソナリティーは、こぞうさんとSachさん。
自分のモチベーションを保ち、アンテナを張り巡らせることをたんたんとされている姿に、ラジオの仕事はすごい!と素直に感動します。
そんなお2人に、いつまで呼んでもらえるかわかりませんが、また来週!という声がかかるまで、大事な時間として過ごしたいなと思っています。

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cotomonoのバック

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cotomono展が始まった。
春色に手染めされたものや、軍が使用していた毛布で縫われたものなど、いつも意外な視点から制作される味のあるバッグは、やはりcotomonoブランドだなと思わせる。
機能性も丁寧に考えられています。
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アルバスとコラボしたカメラバッグも、何度も思考を重ねて生まれてきました。
個人的には、写真好きの方はもちろん、カメラを利用する仕事の方にもぜひ使ってもらいたいなと思います。A4サイズのファイルや書籍など、カメラ以外のものも十分に入るようになっています。

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作品を(自分の中から外へ)出す行為

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「彼女は作品を持っているのに控えめなのでなかなか出さない」と、学芸員の門脇さんが、苦笑いでいろんな人を紹介してくれた。自分では『出す必要がない作品を撮っている』と思っていたけど、自分の表現を発表してみて、初めて「作品を出していく」ことの意味を捉えることができた。
「出す必要がない」というのは誤解のないように説明すると、今回水戸芸術館に展示をした作品は、たまたま出会った子どもたちに1年に1度だけ会いにいき写真に撮り、それを10年続けたというもの。何よりも、私と子どもたちとの関係が一番大事なので、それを考えた上で、あえて、ギャラリーなどで展示するということを考えたことがなかった。むしろ、子どもたちが成人する頃にきっと村に帰ってくるだろうから、村の公民館で展示ができたらいいななんて。そしたら、彼らが通っていた小学校が閉校になるため、今年3月の閉校式に学校で写真を展示をするという何とも収まりのよい皮肉のような10年の記録になった。
水戸芸で展示をするきっかけになったのは、キュレーター門脇さんのひとこと。「酒井の表現を作品にする必要がある、と他人である私が思った」という言葉だ。
他人の家のアルバムを、自分のことのように大事に思えるかという葛藤はあったが、私がお店でやっている行為はそれで、他人の家のアルバム(写真)がとても愛おしく、大切にプリントをしたいと思っている。ずっと残ればいいなと。私の作品は、その想いと通じている。
写真が作品となる瞬間を、水戸芸で感じることができた。それは、芸術館のスタッフの裏方の仕事や、多くのギャラリートーカーさんの熱心な対応、そういう人とのつながりが、多くの作品やその価値観を生んでいることを目の当たりにした。水戸芸は、ボランティアトーカーさんの役割がとても大きい。一般の方から公募していて、展覧会の前日に、作家本人から作品について学ぶ。それを作家がいない場で、来客する人に説明する。作品がより深く、丁寧に伝わって行くことを芸術館が常に考えているからだ。それ以外にも研修や、面談などを繰り返し、自らのスキルアップを計る。
何人かのトーカーさんは翌日も訪れ、私の作品について熱心に質問してくださった。その後のパーティーでは、「自分が忘れていたものを思い起こした」という言葉をいただき、その場でいろんな話しを聞かせてくださった。
こういう出会いが生まれる場で展示ができたことに感謝したいと思う。
ぜひ水戸芸術館の取り組みや、展覧会を観に行くことによりその場で起きている感覚の変化を楽しんでもらいたいと思う。

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