本日開放日。無料で利用できます。(写真集の貸出はできません)
12時〜18時まで。
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福岡から遥か遠く、東北の地で大きな震災が起こり、1年半以上経とうとしています。様々な支援活動が各地で行われる中、九州でも集中豪雨による大きな被害が生じました。東北の沿岸部の人々は、九州からボランティアに来てくれていた方々の身を案じ、自分たちの復興イベントで義援金を集め、九州の被災された皆さんにお届けしていました。わずかばかりの義援金でも、遠く離れた東北と九州が気持ちを通い合わす、対話ができている証のようでした。
悲惨で辛い被災地の映像は「情報」でしかなく、私たちの本能は忘れようと自然に働き、心に刻み、のこす事は難しい。『なみのおと』に登場する、被災した親しい方々同士の普通の対話は、心に残る「感情」と共感を伴いわたしたちの日常の延長線上に静かに、直接、語りかけます。それは観る側の想像性を喚起し、参加を促し、当事者としての自らを見いだしてもらうことに繋がるのではないかと考えています。
災害は、いつ何時起こるかわかりません。でも自然の力に私たちが技術で対抗する事は難しい。では、私たちに何ができるのか?それは、日常の中でわずかでも備えることだと思います。この映画を通して、皆さんの日常と対話について、災害や備えること、記録と残す意思についてなど、一緒にお話をさせていただければ幸いです。
非日常の集積である私たちの大切な日常に感謝するために。
サイレントヴォイス
日 時=2012年10月9日(火)20:00開場 20:15上映開始
20:15~22:45 『なみのおと』上映
22:45~ 酒井耕・濱口竜介監督 トーク
会 場 = albus2階(福岡市中央区警固2-9-14)
会 費 = 1,500円
主 催 = サイレントヴォイスLLP
ご予約 = albus(092-791-9335)/ info@albus.in
【作品解説】
津波の被害を受けた三陸沿岸部に暮らす人々の「対話」を撮り続けたドキュメンタリー映像作品。姉妹、夫婦、消防団仲間など 親しいもの同士が、震災について見つめ合い語り合う”口承記録”の形がとられている。互いに向き合い対話する事は震災そのものに向き合うことでもあるのか もしれない。被災地の悲惨な映像ではなく、対話から生成される人々の「感情」を映像に残すことで、後世に震災の記憶を伝えようとする試み。若い監督2人も 互いに対話を重ねながら撮影を進めた。『PASSION』『The Depths』などで注目される濱口竜介が、酒井耕と共同で監督。142分の最新版での上映となる。「この”語り”は、実際は過去や未来のためという以上に、今まさに起こっている「復興」の活動そのものなのではないだろうか、という気がしています。それは、瓦礫をただの瓦礫にしないための、個人と共同体の歴史を取り返す作業であるからなのです。」(山形国際ドキュメンタリー映画祭・東日本大震災復興支援上映プロジェクト「Cinema with Us ともにある」カタログより 作者のことば)
【監督プロフィール】
濱口竜介 (1978 年神奈川県生まれ )
東京大学文学部大学卒。卒業後、商業映画、TV番組制 作の現場で助監督として活動する。2006年、東京芸術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域に入学。修了制作として制作された長編映画 『PASSION』(2008)は、2008年度のサン・セバスチャン国際映画祭と東京フィルメックスのコンペ部門に入選。チェコのカルロヴィヴァリ国際映画祭にも正式招待され、高い評価を得る。公開待機作は『THE DEPTHS』『親密さ』など。最新作は、2011年5-9 月にかけて、酒井耕と共同監督で、東日本大震災の被災者へのインタビューをまとめたドキュメンタリー映画『なみのおと』。
酒井耕 (1979 年長野県生まれ)
東京農業大学卒。在学中に、自筆脚本による短編から中編作品を監督する。卒業後、社会人として働いた後、2005年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。黒沢清、北野武に師事し、愛の星」、田辺聖子原作短編落語集より「ホーム スイート ホーム」、修了制作作品「CREEP」などを監督。課程を修了する。現在は、フリーとして活動中。最新作は、2011年 5-9 月にかけて、濱口竜介と共同監督で、東日本大震災の被災者へのインタビューをまとめたドキュメンタリー映画『なみのおと』。
なんでしょうか。
これがその正体。
ChimPomというアーティスト集団のしわざ。
このアーティストの作品には、いつも様々な意見が寄せられる。そのことを考えること自体が、社会を生きるという行為にもつながり、考えさせられることが多い。同世代の作家ということもあり、社会をどう捉えて表現しているのか注目したい。