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作品を(自分の中から外へ)出す行為

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「彼女は作品を持っているのに控えめなのでなかなか出さない」と、学芸員の門脇さんが、苦笑いでいろんな人を紹介してくれた。自分では『出す必要がない作品を撮っている』と思っていたけど、自分の表現を発表してみて、初めて「作品を出していく」ことの意味を捉えることができた。
「出す必要がない」というのは誤解のないように説明すると、今回水戸芸術館に展示をした作品は、たまたま出会った子どもたちに1年に1度だけ会いにいき写真に撮り、それを10年続けたというもの。何よりも、私と子どもたちとの関係が一番大事なので、それを考えた上で、あえて、ギャラリーなどで展示するということを考えたことがなかった。むしろ、子どもたちが成人する頃にきっと村に帰ってくるだろうから、村の公民館で展示ができたらいいななんて。そしたら、彼らが通っていた小学校が閉校になるため、今年3月の閉校式に学校で写真を展示をするという何とも収まりのよい皮肉のような10年の記録になった。
水戸芸で展示をするきっかけになったのは、キュレーター門脇さんのひとこと。「酒井の表現を作品にする必要がある、と他人である私が思った」という言葉だ。
他人の家のアルバムを、自分のことのように大事に思えるかという葛藤はあったが、私がお店でやっている行為はそれで、他人の家のアルバム(写真)がとても愛おしく、大切にプリントをしたいと思っている。ずっと残ればいいなと。私の作品は、その想いと通じている。
写真が作品となる瞬間を、水戸芸で感じることができた。それは、芸術館のスタッフの裏方の仕事や、多くのギャラリートーカーさんの熱心な対応、そういう人とのつながりが、多くの作品やその価値観を生んでいることを目の当たりにした。水戸芸は、ボランティアトーカーさんの役割がとても大きい。一般の方から公募していて、展覧会の前日に、作家本人から作品について学ぶ。それを作家がいない場で、来客する人に説明する。作品がより深く、丁寧に伝わって行くことを芸術館が常に考えているからだ。それ以外にも研修や、面談などを繰り返し、自らのスキルアップを計る。
何人かのトーカーさんは翌日も訪れ、私の作品について熱心に質問してくださった。その後のパーティーでは、「自分が忘れていたものを思い起こした」という言葉をいただき、その場でいろんな話しを聞かせてくださった。
こういう出会いが生まれる場で展示ができたことに感謝したいと思う。
ぜひ水戸芸術館の取り組みや、展覧会を観に行くことによりその場で起きている感覚の変化を楽しんでもらいたいと思う。

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眼鏡の郁子さんと写真加工

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写真展が明日から始まるのでちょっとだけお見せします。
モデルは原田郁子さん。知る人ぞ知る、福岡出身のミュージシャン。
写真を撮影されているのが藤堂正寛さん。富士フィルムの社員でもあり、写真家でもあり、ミュージシャンでもあるんです。多彩すぎて紹介の仕方に困りますが、立ち振る舞いが穏やかでとっても素敵な方です。(会期中トークショウもあるのでぜひいらしてください
展示されている写真は、加工も少し変わっています。
写真展を開催されるとき、加工(額に入れたり、マットを重ねたり、裏打ちをしたり)に悩まれる方が多いと思います。写真だけの加工は数えるほどなのですが、表現のためのインスタレーションと考えると無数に加工や展示方法があるんです。これを柔軟に捉えれば捉えるほど、難しいけど面白い領域に入っていけます。でもかなり悩みます。
今回の写真加工は、東京にあるgallery360°にお願いされたそうで、オノヨーコさんやホンマタカシさんとも親交がある老舗のギャラリーです。
女性なら「こんなふうに撮ってもらいたい」と思うような写真に、「こんなふうに加工してみたい」と思うような展示。ちょうどよく合っていて、アルバスの空間が華やかになりました。

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フォトガイド2011年1・2月号

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フォトガイドに掲載してもらいました。
写真家として何ができるか、今年は改めて写真を通した表現について追求できればと思っています。
今年は、ここに写っている子どもたちの成人式があります。
10年はあっという間。次の10年のためにできることを考えないと。

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「まちの写真屋を考える」展を写真屋で。

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不思議なことにこの展覧会に来られた方から、「写真をプリントしたくなりました」という言葉をいただくことが多い。「データにしてください」と注文されてた方が、「やっぱりプリントにします」
と注文を変更された方までいた。
展示を一時間近く見てくださる方も少なくない。
大学院生らと「写真」を考えた4ヶ月はあっと言う間だったけど、いつもよりも深く、いろんな視点から「写真」を捉えることができたのは本当にいい経験だった。そしてしあわせな時間だった。
この展覧会はぜひ写真屋さんに観に来てほしい。子どもたちの世代にも写真屋を残していくために、写真屋同士が一緒に考えて行く場になればと思う。
「まちの写真屋を考える」報告展
この展覧会の中で、まちのお医者さんと一緒に「写真で元気になろう」というテーマでお話会を設けています。講師は、RKB今日感テレビホームドクターの小野村健太郎先生。
ぜひご参加ください。
日時:8月18日(水)午後6時-7時
場所:アルバス写真ラボ2F
定員:先着30名・予約制
参加費(料金):入場無料
予約・お問い合わせ:アルバス写真ラボ tel. 092-791-9335/fax. 092-791-9336/info@albus.in
小野村医師のメッセージ:
実は、写真には見えない効能があるんです。写真を撮ったり撮られたり、写真を整理してすてきなアルバムづくりをすることで、お年寄りが元気になったり、子どもが活き活きすることが分かっています。今回は、「写真で元気になる」ことをテーマに、健康づくりに応用できる写真の活用法などをお伝えしたいと思っています。アンチエージングやダイエット、認知症のお年寄りにも写真が思わぬ役割を果たした実例をご紹介しながら、アルバスを町内の集まり場にして写真を通じて皆さんが元気になる試みを提案します。
詳細はコチラ

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展覧会が始まりました。

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それぞれの「写真らしさ」が伝わる写真展が始まった。
なぜ写真を撮るのか、という問いに自ら応えながらキャプションも一緒に展示。
コメントされていることと、表現されている写真がぴったり合っているのが面白いなと思ったり。
展示ために作成した木製パネルもオリジナル。時間をかけてじっくり写真と向き合っています。
アルバス写真スクール始めての展覧会です。
ぜひお楽しみください。

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アルバムのような写真展

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アルバスにとっては初めての、自ら企画した写真展が始まってます。
店名でもある「アルバス」という言葉は「アルバム」の語源にあたります。日々起こる出来事や、成長していく子どもたちの「アルバム」をアルバス自身が残していきたいと考え、それがそのまま写真展になったような気がしています。
大切な人、事、物を写真でどのように伝えられるか。
これからも、アルバスが考える「アルバム」を作っていきたいなと思っています。
アルバスは、街の「アルバム」のような存在であれるように。

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こどもカメラマン展やってます。

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始まりました『こどもカメラマン展』。東京のポパイカメラさんが、「こどもカメラマンキット」を販売していたのをきっかけに、albusのこどもたちにも...と思って始めたことが両店で展覧会をするまでに。窓辺がにぎやかになりました。フィルムを知らない子どもたちも増えてきたこの頃。撮影したものを現像する時間のわくわく感も、きっと良い心地なんです。
写真屋さんにしかできないことを、これからもやっていきたいなと思います。

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